患者さまへのメッセージ
患者様へ
新型コロナとの戦いが続いています。
多くの情報が飛び交うなか不安な日々をお過ごしの方も少なくないことでしょう。
これから妊娠を計画している方、そして現在妊娠中の方はなおさらだと思います。
厚生労働省(4月1日)によれば、
https://www.mhlw.go.jp/content/11925000/000620977.pdf
胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告はありません。
妊娠中でも過度な心配はいりません。ということです。
もちろん、人混みを避ける、こまめに手を洗うなどの予防対策や、
①密閉空間、②密集場所、③密接場面、 という3つの「密」を避ける、ということはとても大切です。
日本産婦人科学会(4月7日)によれば、
http://www.jsog.or.jp/uploads/files/news/20200407_COVID19.pdf
妊婦が特別にこのウイルスにかかりやすい、という報告はありません。
妊娠中の重症化率も一般の方と同じかむしろ低い値が報告されています。ということです。
できるだけの予防対策は取りつつ、過度な心配はしないようにしたいものです。
その一方で、日本生殖医学会(4月1日)によれば、
http://www.jsrm.or.jp/announce/187.pdf
胎児や妊婦に及ぼす影響は明らかになっていない、ことなどから、
不妊治療の延期という選択肢を患者さんに提示するよう推奨いたします。ということです。
日本生殖医学会の見解は海外の流れに沿ったものです。
以上を踏まえ、英ウイメンズクリニックでは、なによりも個々の患者様の感染予防、
同時に、職員の感染予防が重要と考えます。
そのために、患者様にも予防対策の徹底をお願いしたいと思います。
院内には、手指アルコール消毒噴霧容器を多数設置していますのでご利用ください。
来院時にはまず手指の消毒をお願いいたします。
また、お一人お一人の診察の後に診察室をアルコール消毒するよう心がけています。
待合室はなるべく密集しないよう椅子の配置を工夫しています。
密集を避けるため、2階も待合室として解放するようにしています。
残念ですが、保育士がお子様を預かる保育室は一時閉鎖させていただいております。
ファミリースペースは従来通り解放しております。
鍼灸室、レーザー治療室は一時閉鎖させていただいております。
さらに、優先度の低い一部の処置、手術の予約を停止させていただいております。
このような感染予防対策を取りながら、同時に関連機関の声明を尊重しつつ、
タイミング指導、人工授精、体外受精、顕微授精、胚凍結保存、胚移植などの不妊治療を皆様と十分に相談しつつ適切に行っていきたいと考えています。
全国の主要な31施設が加盟している日本生殖補助医療標準化機関(JISART)の考え方もご参考になるかと思います。 https://jisart.jp/
コロナとの戦いはまだまだ先が見えません。日々不安が募るばかりかと思います。
いまこそ、叡智を結集して一緒にこの危機を乗り越えていきましょう。
不安なことなど、どんどんご相談ください。
2020年4月14日
英ウィメンズクリニック
理事長 塩谷 雅英