診療・治療
子宮頸部と子宮体部の子宮内外同時妊娠は珍しい疾患である。英語圏および日本語圏でこれまでに報告されている生児を得た症例は17例である。子宮内妊娠において生児を得るためには、妊娠初期に超音波検査で的確な診断をすることが有用である。画像所見としては、子宮頸部と子宮体部の妊娠の胎嚢の状況によって、胎嚢均等型、胎嚢不均等型、頸管妊娠胎嚢不可視型の3型に分けられる。子宮頸部と子宮体部の子宮内外同時妊娠の診断のために、いくつかのheterotopic cervical and intrauterine pregnancy の超音波所見から、多様な所見を呈することを認識するのが実際の臨床現場における識別診断に有用であると考えられる。