診療・治療
【発表の概要】
はじめに:近年、胚盤胞移植の有効性が確認されつつあるが、胚盤胞期での余剰胚を安定した成績で凍結・保存できる技術が必要である。
【対象】平成12年5月から平成13年4月までの間に当院で、余剰胚盤胞を凍結保存した35例(凍結保存胚盤胞75個)、融解を行った9例(胚盤胞19個)
【胚盤胞の凍結保存方法】エチレングリコールを凍結保護物質として用い、プログラムフリーザーを用いた緩慢凍結法
【結果】凍結保存した胚盤胞の融解を行った9例中、7例に生存胚盤胞を移植した。融解胚盤胞の生存率は52.6%(10/19)であった。融解胚移植後4例に妊娠を認めた。
【まとめ】エチレングリコールを凍結保護物質として用い、プログラムフリーザーを用いた緩慢凍結法で、余剰胚盤胞の凍結保存、融解胚移植を行い良好な成績を得た。