英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

日本受精着床学会雑誌

  • 2種類のsequential medium を用いた培養成績の検討
  • 23巻 第1号 2006年
  • 日本受精着床学会雑誌
  • 笠原 優子、後藤 栄、橋本 洋美、泉 陽子、吉村 由香理、江口 素子、渡部 純江、松永 雅美、姫野 清子、棚田 省三、苔口 昭次、塩谷 雅英

【要旨】

2 種類の sequential medium を用いて受精率および培養成績について後方視的に比較検討を行った。ART による 367 治療周期を検討対象とした。受精(媒精または ICSI 施行)当日 (day 0) から受精後 1 日目 (day 1) まで Universal IVF Medium (UIM; Medicult) を使用し、day 1 から受精後 2 または 3 日目 (day 2,3) までは BlastAssist System 1 (Medicult) を用いて培養を行った 178 周期を A 群とした。day 0 からday 2、3 の培養に Early Cleavage Medium (ECM; Irvine Scientific) を用いた 189 周期を B 群とした。A 群および B 群ともに day 2、3 から day 5 は BlastAssist System 2 (Medicult) を用いて培養を行った。受精率は A 群 74.7%、B 群 64.2% (p<0.001) で A 群が有意に高率であった。受精卵あたりの分割率は A 群 93.6%、B 群 95.2%、継続培養胚あたりの胚盤胞到達率は A 群 52.5%、B 群 47.8% でともに有意差を認めなかった。UIM は ECM と比較して高い受精率を得ることができることが示された。

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