英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第78回 兵庫県産科婦人科学会総会ならびに学術集会プログラム

  • 反復ART不成功例に対する透明帯除去胞胚を用いた 2段階胚移植の有用性
  • 平成16年6月20日(日) 神戸市医師会本館
  • 第78回 兵庫県産科婦人科学会総会ならびに学術集会プログラム
  • 笠原 優子、後藤 栄、北川 勝、橋本 洋美、泉 陽子、吉村 由香理、坪内 美紀、 松木 俊英、徳江 繭子、江口 素子、門間 千佳、渡部 純江、塩谷 雅英
    英(はなぶさ)ウィメンズクリニック 
    野田洋一 滋賀医科大学 産婦人科

【発表の概要】

【目的】反復ART不成功例に対し、0.8%プロテアーゼを用いた透明帯除去(ZF)を行った胞胚を用いて2段階胚移植を行い、その有用性について検討した。

【方法】過去に少なくとも1回以上の2段階胚移植を含め2回以上の胚移植を行ったが妊娠に至らなかった21症例を対象とした(ZF群)。コントロール群はZFを施行しないで二段階胚移植を行った23例とした。

【成績】ZF群とコントロール群でそれぞれ平均年齢は36.2歳と34.5歳、平均ART回数は4.2回と4.3回、妊娠率は21例中12例(57.1%)と23例中 9例(39.1%)、移植周期あたりの継続妊娠率は21例中9例(42.9%)と23例中8例(34.8%)であった。

【結論】反復ART不成功例に対して、透明帯を除去した胞胚を用いた2段階胚移植はコントロール群と比較して妊娠率は高くなる傾向をみとめたが、継続妊娠率には差をみとめず、今後症例数を増やしさらなる検討が必要である。

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