診療・治療
【発表の概要】
女性不妊症の原因の最も多い卵管障害に対してFTカテーテルは日帰り手術として利用され、また腹腔内癒着の可能性がある患者には、腹腔鏡検査(手術)と同時におこなうことができる低侵襲の治療法である。今回3例を報告する。症例1は37歳 GOPO。卵管因子でIVF-ETを5回行うも妊娠に至らないため腹腔鏡下transcervicalFT(L+TCFT)を施行した。卵管穿孔を起こしたためtransfimbrialFTに変更し卵管形成できた。症例2は31歳 GOPO。HSGにて卵管閉塞の指摘がありL+TCFTを行った。最後に卵管の通過性を腹腔鏡にて確認出来た。
【まとめ】癒着が予想される症例ではL+TCFTは有用である。また、卵管穿孔を起こしても意外に処置がいらないことが腹腔鏡で確認できた。