英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第53回 日本生殖医学会総会・学術講演会 

  • 抗リン脂質抗体陽性不育症症例に対する抗凝固療法が妊娠経過および分娩に与える影響
  • 平成20年10月23日~24日 神戸国際会議場
  • 第53回 日本生殖医学会総会・学術講演会 
  • 松永 雅美、後藤 栄、苔口 昭次、塩谷 雅英
    英ウィメンズクリニック、パルモア病院

【発表の概要】

【目的】抗リン脂質抗体(APA)陽性不育症症例に対するヘパリンやアスピリンによる抗凝固療法が、妊娠経過および分娩に与える影響を検討した。

【対象】2006.1.1~2008.3.31 の間に APAまたは第XII因子が陽性である流産歴2回以上の不育症例で、ヘパリンカルシウム(5000/IU/日) およびアスピリン(100/mg/日)を投与し、流産せず分娩に至った20症例を対象とした。ヘパリンカルシウムは妊娠36週、アスピリン妊娠27週までの投与を原則とした。

【結果】分娩20例中、妊娠分娩経過に何らかの問題が生じたのは以下の5例であった。

《具体的症例については省略》
【結語】分娩例の中では、ヘパリンおよびアスピリンを使用して出血傾向の増悪を認めた症例は1例のみであった。抗凝固療法を早期に中止しても正常分娩に至った症例が3症例あり、APAの種類および抗体価によっては抗凝固療法の期間を短縮できる可能性があると考えられた。

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