英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第3回 日本生殖再生医学会・学術集会

  • 単一胚盤胞移植と二個胚盤胞移植の適応基準の検討
  • 平成20年3月30日 シェーンバッハ・サボー
  • 第3回 日本生殖再生医学会・学術集会
  • 橋本 洋美、後藤 栄、水田 真平、泉 陽子、松永 雅美、苔口 昭次、塩谷 雅英
    英ウィメンズクリニック

【発表の概要】

【目的】多胎予防の観点から、単一胚盤胞移植(SBT)と二個胚盤胞移植(DBT)の適応基準を検討した。

【方法】2003年1月~2007年5月に凍結融解胚を用いてSBTを実施した753周期とDBT 301周期を対象とした。

【結果】年齢別の妊娠率は、20~29歳、30~34歳、35~36歳、37~38歳、39~40歳、41~42歳、43歳以上の順にSBTとDBTで72.7% (56/77)と77.7% (21/27)、53.4% (149/279)と59.6% (62/104)、47.2% (67/142)と48.0% (24/50)、43.0% (49/114)と51.1% (23/45)、27.4% (20/73)と45.7% (21/46)、25.0% (11/44)と25.0% (5/20)、25.0% (6/24)と11.1% (1/9)であった。39歳以上ではDBTの妊娠率はSBTに比し有意に高率であった。DBT の多胎率は年齢区分順に23.8%、27.4%、16.7%、17.4%、14.3%、0%、0%であった。ART回数別妊娠率は、1~3回と4回以上の順にSBTとDBTで52.3%(268/512)と59.2%(103/174)、46.7%(56/120)と47.4%(27/57)、44.2% (19/43)と36.8%(7/19)、19.2%(15/78)と39.2%(20/51)で、4回以上ではDBTの妊娠率はSBTに比し有意に高率となった。DBTの多胎率はART回数順に26.2%、3.7%、42.9%、10%であった。

【結論】年齢が38歳以下又はART回数3回以下ではSBTとDBTで妊娠率に有意差が無く、SBTを実施すべきである。39歳以上又はART回数4回以上では DBTの妊娠率はSBTに比し有意に高率であったが多胎率が0%では無い為、DBTの実施には慎重になる必要性が示唆された

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