英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第30回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • 当院における不妊治療患者に対する低反応レーザー治療の効果について
  • 平成24年8月30日(木)~31日(金) 大阪国際会議場
  • 第30回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 豊和美、藤井美喜、作前めぐみ、鍛冶まり子、井川雪水、田島里美、藤田陽子、松本由紀子、苔口昭次、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【目的】当クリニックでは身体の状態を統合的にみて妊娠しやすい状態を保つように、低反応レーザー治療(LLLT)を積極的に取り入れている。レーザー治療の効果がどの程度か知ることで、今後の治療に役立てるためにアンケートを実施した。

【方法】2011年9月~2012年2月にレーザー治療を受けている患者を対象にアンケートを実施した。1患者につき1部配布し、無記名記入とし、回収ボックスにて留め置き法で回収した。

【結果】回収率は59%で、53名より回収を得た。平均年齢は40.2歳、ART実施者は46名(86.8%)であった。レーザー治療について「効果を感じた」と答えたのは36名(67.9%)であった。効果を感じた回数は「実施1~5回目」で28名(77.8%)と最も多かったものの、「15~20回目」3名(8.3%)で感じた人もいた。レーザー治療回数によって効果の感じ方に差があるかどうかについて、有意差はなかった。レーザー治療以外の代替療法などを「併用している」のは46名(86.8%)で、うち「漢方」を併用している人が最も多かった。レーザー治療の不妊治療に関する変化としては「受精卵のグレードが上がった」「採卵個数が増えた」「妊娠反応が陽性になった」、身体的変化としては「腰足が冷えやすい」「肩こり、腰痛、手足の痛み」など血行改善の項目が治療により多く改善していた。

【考察】レーザー治療について6割以上の人が効果を感じたと答えていたものの、効果の感じ方については個人差があり、治療回数が多くても効果を感じない人もいた。数回実施した時点で継続して実施すべきか評価し、効果の判定、カウンセリングを通してきめ細かいコーディネートをしていくことが求められる。

 
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