英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第131回 近畿産科婦人科学会学術集会

  • 3回以上の反復生化学的流産症例の予後についての臨床的検討
  • 平成26年10月26日(日) 大阪国際交流センター
  • 第131回 近畿産科婦人科学会学術集会
  • 松本由紀子、苔口昭次、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

不妊治療後、3回以上連続して生化学的流産と診断した症例の転帰を後方視的に検討した。CAの診断は、ARTでは妊娠判定日に血中β-hCG値がホルモン補充周期で1mIU/ml以上、hCG 製剤を使用した周期では15mIU/ml以上、一般不妊治療では排卵日より15日目以降で尿妊娠反応が陽性となるも胎嚢確認前に自然流産となった症例とした。連続した3回の妊娠がCAとなった40例を検討対象とし、出産既往のある症例は除外した。結果:ART施行例が36例、一般不妊治療が4例、平均流産回数は3.6回(3-8回)であった。3回以上のCA後の初回妊娠で出産となった症例が21例、胎嚢確認以降の流産既往を経て出産となった症例は5例、年齢因子等により治療終了が8例、転院あるいは治療中断症例が6例であった。結論:生化学的流産を反復する症例であっても、適切な治療により予後を改善できる可能性がある。近年、急速に患者の高年齢化がすすんでおり、本発表ではさらに症例を追加して検討したい。
 

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