診療・治療
【概要】
当院では自己注射教室を開催し、自己注射を勧めている。しかし教室に参加し、ART治療に入っても自己注射を実施しない患者も少なくない。そこで、教室を受講したものの自己注射に至らなかった要因についてアンケートを実施し、患者11名から回答を得、検討を行った。
「自己注射をしないと決めた理由」として多かった内容は、「通院するストレスの方が少ない」8名、「恐怖心が強い」6名、「手技に不安がある」6名であった(複数回答含)。「自己注射するのにあたっての問題点」を多い順に、「失敗できない」「針を刺す時心臓がどきどきした」などの【ストレス】、次に「間違えなく打てるか」「失敗したら影響が出ないか」などの【不安】、【手技が難しい】と心理的な問題が明らかになった。今後は、自己注射実施率を向上させるために、不安のある患者には手技の確認や、なるべくペンタイプの注射を用いたり、当院作成の注射DVDを活用するなどの工夫を計画している。