はなぶさコラムス
遺伝的要因から不妊のカウンセリングを行う遺伝カウンセラー、心の専門家である心理カウンセラーからお届けするコラムです。 遺伝カウンセリング、心理カウンセリングの予定はこちらからご覧頂けます。
当院で遺伝カウンセリングを提供するようになって、まもなく1年になります。
遺伝カウンセラーとして、これまでたくさんの方とお話させていただく機会をいただきました。
来談いただいた方のこれまでの経験、現在の状況、未来への期待と不安…さまざまなお話をうかがう中で、
お一人おひとり異なる背景と価値観、コーピングスタイルを感じさせていただいています。
また、来談いただくタイミングも、さまざまです。
相談の場で「遺伝カウンセリングは、いつ受けるものなんでしょうか?」とご質問いただくことがあります。
カウンセリングを医師やスタッフから教えてもらった方、
院内のラックにおいてある案内をみてご自身で予約される方、他院の先生からの紹介で来てくださる方、
あるいはホームページを見てクリニックに直接お電話くださる方…いろいろな場合があります。
さて、結論から言えば、いつでもOKなのです。
治療の前にいろいろ聞いておきたい方は治療スタートの前に、
治療が進んでいく中で不安に思うことが出てくれば、来院されるタイミングで、
妊娠されてから心配になってこられた方は卒業前に、どうぞ遺伝カウンセラーに会いにきてください。
いろいろな情報がいっぱいいっぱい頭に入ってくると、情報が多いにも関わらず、
いえ、多すぎる情報とその質が判断できないことで、何が正しいのか、
どういう風に考えたらいいのかわからなくなることがあります。
そんな時は情報の交通整理をさせていただきます。そのあと、“私は何が心配なんだろう。
私が大切にしたいことってなんだろう”って、一緒に考えてみませんか?
一人で悩むより、誰かに話すことで自分の気持ちを整理していくことができることもあります。
遺伝カウンセラー 松田圭子