はなぶさコラムス
不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら
1年中で一番寒い2月となりました。体調を崩されてなどいませんか?治療中はただでさえ期待と不安と焦りの繰り返しで、多大なストレスを感じてしまうもの。なんとか身体も心も万全に整えて、健やかな状態で治療に望みたいものですね。
しかし言うのは簡単。できることはなんでも一生懸命やっているのに、不眠・イライラ・肌荒れをおこしたり、孤独な気持ちに耐えておられたりするのではないでしょうか。そんな中、噂でいいといわれるものをあれこれ試す前に、まずは心と身体はつながっていること、精神的な不安定が女性ホルモン分泌に影響を及ぼすと知ることが近道です。脳の視床下部では交感神経(活動させるよう働く)と副交感神経(休息させるよう働く)という2つの自律神経を調節していますが、ストレスがかかると交感神経が上がりっぱなしになります。実は女性ホルモンもこの視床下部で調節されているので、自律神経がバランスを崩すと女性ホルモンもバランスを崩してしまうのです。そうなると卵の成長や、着床の際ふかふかのベッドであるべき子宮内膜に影響を及ぼします。おまけに交感神経は、血行を悪くし老廃物を溜め込むことで疲れやむくみ、肌荒れを引き起こし、胃腸の働きも悪くしてしまいます。
では、自律神経のバランスをどうやって安定させればいいのでしょう。どんなに頑張っても不安や焦りを消すことはできませんよね。でも心配しなくても大丈夫。交感神経が上がっても穏やかに落として、いい状態をキープする方法を知っていればよいのです。そこでお勧めするのがアロマセラピーです。
ナチュラルフローラのメニュー、ベーシックプログラムでは、まず日頃気になっておられる心身の状態を時間をかけて伺い、お客様の悩みに寄り添います。お身体だけではなく、心のケアも大事に考えているからです。そしてゆっくりフットバスをしながらその日の状態に合わせた精油をお選びします。アロママッサージでは精油がとても重要な役割を果たすのですが、これについては過去のコラムをご覧下さいね。その後ゆったりと1時間かけてマッサージを行うことで副交感神経を上げ、血行促進、血圧や心拍数の安定、免疫力のアップ、不眠や便秘の解消を図ります。マッサージ後のお客様の反応は、ほとんどの方がうつらうつらと眠りに落ちることで余分な力が抜け、ホクホクと体が温まって頬はピンク色になり、柔らかい笑顔が見られます。こういう時間をできるだけたくさん持つことが、自律神経やホルモンバランスの安定につながるのです。
先日は、継続してご来店頂いていたお客様から、妊娠したという嬉しいご報告を頂きました。一度の
施術でよい結果につながるということではありませんが、2~3週間に一度位のペースで定期的にお受け頂く間に、心身の状態も変わってこられます。これまで自分自身を傷つけていた悪循環な思い癖を、ポジティブなものに変えていかれる方も多くいらっしゃいます。
相原由花著「香りとタッチングで患者を癒す 臨床アロマセラピストになる」BABジャパンによれば
『「体外受精と顕微授精において不安の影響」を調べた結果があります。これによると不妊治療の過程で不安が強くある群の方がない群に比べて、受精卵の成長が悪く、また妊娠する確率も低いことがわかりました。この論文の考察には「体外受精、顕微受精の治療前後に不安を軽減させる機会を増やし、不安を持たないように介入していく方法が必要だ」と締めくくられています。』とあります。
赤ちゃんは安定した身体、安心した心に宿ると言われています。一度施術をお受け頂ければ、大事に丁寧に心と体に触れることによる、安らぎと充実感を十分に味わって頂けることでしょう。またお好きな精油の香りを嗅いだり、アロマバスに入浴したりと、セルフケアで生活の中に取り入れていただくことでもその成果は変わってきます。心身の状態によりお勧めする精油も様々ですので、一度4Fのナチュラルフローラまで是非いらして下さい。心地よい香りと共にお待ちしています。
アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」
AHCP認定プロフェッショナルアロマセラピスト
吉岡 百合子