英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

胚培養スタッフより

はなぶさコラムス

当院胚培養スタッフからお届けするコラムです。一般の治療ではなかなか見えにくい部分をお届けしています。

補助孵化療法について

受精卵は、透明帯という蛋白でできた殻に包まれています。この透明帯が厚く硬い為孵化できず、その結果着床しにくい場合があります。このような場合には、移植する前に透明帯を薄く削っておくことで、孵化しやすくすることができます。これを補助孵化療法といいます。当院では、蛋白分解酵素による酵素法(図1)レーザー光照射によるレーザー法(図2)を行っております。この2種類の方法のうちどれが適しているかについては、受精卵の状態によって異なります。実施にあたりましては、受精卵の様子や過去の治療歴を参考に御相談させて頂きます。

補助孵化図

【凍結胚盤胞を融解する際にお勧めさせて頂いている補助孵化療法】

胚盤胞を凍結する際、胚盤胞は、細胞内に水分を多く含んでおり、その水分が、そのまま細胞内で氷ると氷晶を形成し、細胞障害がおこります。現在の凍結方法は、ガラス化法(vitrificatin)を用いて胚盤胞の中の水分を一旦脱水状態にさせてから、凍結保存していくことで、凍結時の細胞障害がおこる可能性が極めて低くなっております。次に上記の方法で凍結された胚盤胞を融解した直後の状態は、多くの胚盤胞は、脱水された状態(図3)にあります。そこで、図のような状態の際は、透明帯部分と中の細胞部分に大きな隙間が出来ており、細胞を傷つけることなくレーザー法で透明帯部分の全体の3 分の1を完全に削ってしまう融解直後レーザー法(図4)があります。凍結胚盤胞を融解し移植をさせて頂く際にお勧めさせて頂いております。
IVF02.jpg

 

診察ご予約は
こちら
さんのみや診療予約
loading