英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第86回 「不妊治療におけるアロマセラピーの役割」(2012年4月)

●アロマセラピーとは
アロマセラピー(Aromatherapy)のアロマは、「芳香」、セラピーは「治療」を意味し、「芳香療法」と訳されます。植物の花、葉、茎、根、実、種子などから抽出された香り成分「精油」を用いて、自己治癒力を高める「自然療法」で、欧米では、「補完代替療法」として医療で幅広く行われています。その作用は大きく3つにわかれます。

<アロマセラピーによる作用>
・香りによる作用
ここちよい香りは、脳に刺激をあたえます。それによりイライラやかなしみといった感情はやわらぎ、幸福感、安心感が脳内に発生し、自律神経やホルモン、また免疫にも安定をあたえます。

※自律神経:交感神経(緊張のとき)と副交感神経(リラックス)の2つあり、無意識に体内環境を調整する神経
※ホルモン:臓器など各器官の働きを微調整する物質
※免疫:菌など外部からの侵入物からからだを守るシステム

・精油のもつ薬理作用
精油には、抗菌、抗ウイルス、抗炎症、鎮痛、鎮静、去痰、収斂、強壮・・・etc、様々な「薬理作用」が確認されています。そのため、欧米では治療の補助としても使用されています。

・アロママッサージによるタッチの作用
肌からやさしい刺激をあたえることで、副交感神経(リラックスのときに働く神経)が高まり、こころやからだにある「緊張」が次第にやわらいでいきます。それにより、痛み、冷え、不安、かなしみなどの不快な症状が緩和され、幸福感、安心感などここちよいからだの感覚を得ることができます。「肌と肌とのふれあい」は、安定した体内環境づくりにとても有効だと言われています。

●不妊治療におけるアロマセラピーの役割
治療中は、からだの負担だけでなく、イライラや不安といったこころの負担をともなうことがあります。また、「期待」と「不安」といった両極端な感情につかれて体調を崩してしまう方も少なくありません。こうした状態は、卵子の成長や着床にも影響をおよぼし、妊娠を妨げる要因になるとも報告されています。「風邪を引きやすくなった」、「眠りが浅い」、「疲労感が取れない」など、ストレスがからだにあらわれた時は もちろん、その予防は、治療開始とともに、並行して行っていくことはとても大切です。
わたしたちが提供するアロマセラピーは、まず施術前にしっかりお話を伺い、お一人お一人そのときのこころとからだの状態に合った「香り」を選びます。そして、ゆったりとしたアロママッサージでこころとからだの緊張をやわらげ、自律神経やホルモンの状態を健全な状態に近づけていきます。

【おすすめの香り・4月】 ゼラニウム(学名Pelargonium graveolens)
春は新しい場所や人との関わりで不安や疲れが出やすい季節かもしれません。なにかと落ち着かず焦りを感じたり・・そんなとき焦燥感やイライラを鎮め、安心感や安定感を与えてくれるゼラニウムの香りを是非お試し下さい。自律神経やホルモンバランスを整え安定したからだ作りに役立ちます。収れん作用もあることから、むくみに対しても適していますので、マッサージ用のブレンドオイルにもおすすめです。

香りはクリニック2F精油陳列コーナーでお試しいただけます。

【アロマハンドマッサージDAY・4月】 
5日(木)、14日(土)のそれぞれ、9時~12時に実施します。(10分間/500円)
治療中のこころとからだをケアしていくアロママッサージを体験できる絶好の機会ですので、ご興味がある方はぜひ気軽にご利用ください。(ハンドマッサージ2回目以降の方もご利用可能です。)事前予約が優先となりますので、ご希望の時間がありましたら前日までにご予約ください。当日は、クリニック2F精油陳列コーナーで受付しています。※当日の電話受付は行っていませんので、予めご了承ください。

  aroma120401.jpg    臨床アロマケアルーム Life touch
                  藤岡まどか
 

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