英ウィメンズクリニック

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漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第8回 香りのはじまり(2005年10月)

アロマセラピーという言葉は、1937年にルネ・モーリス・ガットホセによって誕生したのですが、香りを楽しむということは、もっと以前から行われてきました。今では私たちの日常に当たり前のように存在する香りですが、そもそも人類はいつ"香り"というものに出会ったのでしょうか?今回はアロマセラピーの ルーツ、香りのはじまりをテーマにお話していきたいと思います。

人類の香りとの出会い、それは昔々、今から100万年以上もさかのぼった太古のことで、火を発見した時からだと考えられているのです。そんなに昔なの!? と驚かれたかもしれませんね。それは落雷や火山の噴火などによるのか、それとも風で木の枝がこすれあうことだったのか、偶然にも発火して燃えている木や草 からは煙と共に"香り"というものが立ちのぼってきたのでした。つまり人類は草木を燃やすことでよい匂いがするということを知り、もしかしたらお肉を焼く 芳ばしい香りで食欲がそそられる!なんてことも知ったのかもしれませんね。皆さんもよく耳にする、香りや香水を表す英語『Perfume(パヒューム)』 ですが、ラテン語の"per"(~を通して)と"fumum"(煙)からできていて、『煙を通して』という意味になるのです。このことからも人類の香りと の出会いは、何かを燃やして煙が立つことがきっかけだったという風に想像できるわけですね。火は神に通じる神秘的なものであり、その火から生まれる煙は祈りや願いを天に届ける使者だと考え、人々は快い香りをもつ煙を神に捧げていたのだそうです。このようにして香りは祈りや儀式と深い関わりを持つようになっていったのですが、香りというものが心を落ち着かせ穏やかな気持ちにさせてくれるのは、今も変わらないことなんですよね。

大自然の中で燃える火によってもたらされた人類にとって初めての香りとはどういう香りだったのでしょうか…。案外、今でも私たちには馴染み深い香りだったりするのかもしれませんね。アロマセラピーで使う精油の中にも樹木から採れるウッド系の香りがたくさんあります。人類にとってのはじめての香りを想像しな がら、芳香浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。

*執筆*
アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」 
アロマセラピスト
板野 泉

 

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