はなぶさコラムス
遺伝的要因から不妊のカウンセリングを行う遺伝カウンセラー、心の専門家である心理カウンセラーからお届けするコラムです。 遺伝カウンセリング、心理カウンセリングの予定はこちらからご覧頂けます。
☆妊娠36~39週(10ヶ月)
胎児は身長49~51cm、体重3kg前後になり、いつ生まれてもよい状態まで身体はできあがっています。また、胎児は皮下脂肪が増えてくるので太ってもきます。満期日までには胎児の皮膚は青色をおびたピンク色になります。胎児の頭が子宮の中を降りてきて骨盤の中に入り、いよいよ出産が近づいてきます。妊婦は膀胱が圧迫され頻尿になることがあります。
予定日が近づくと、軽い子宮の収縮を感じるようになります。1日に何度もも感じるようになれば、お産が近づいている兆しです。立ちあい出産を予定されているパパは、休暇申請を考えておきましょう。
予定日は妊娠40週で計算されています。5~6%の妊婦さんはこの予定日を越えて出産されていますが、最初のお産は1週間程度遅くなることもよくあるようです。
さて、これまで数回にわたり、妊娠時期ごとの妊婦のからだの変化や気をつけていただきたいことなどを、ご紹介してまいりました。
妊娠期間中は子どもが生まれる喜びを感じるとともに、パパやママとしてまだまだ未熟で、「ちゃんと育てていけるかしら…」「もし子どもに病気があったらどうしよう…」など、いろいろ心配になることもあります。だからこそパートナーといろいろな話をしてみましょう。相手にしてもらいたいことを要求する前に、自分の身体の状態や感じている“気持ち”を伝えることから始めてみてください。妊娠期間は子育ての準備期間です。育児や教育方針について夫婦でよく話し合える時間があります。ライフスタイルはどう変わるのか、どんな環境で育てて生きたいのか…
誰でも最初は「パパ・ママ初心者」です。心配や不安はあって当然。とまどいながら悩みながら、少しずつゆっくりと、赤ちゃんと共に親も成長していく大切な時間。その時間をご夫婦が共有することが、妊娠中だけでなく出産後も夫婦の心の支えとなり、家族の絆を育んでくれるのだと思います。
参考文献:PaPa Navigation Book ㈱赤ちゃんとママ社
受精卵からヒトになるまで 原著第4版 医師薬出版㈱
BBC NEWS: Pregnancy timeline (2009/9/2)
遺伝カウンセラー 松田圭子