はなぶさコラムス
不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら
◆「なんだか身体が重たいなぁ・・でも寝込むほどではないから・・」と疲れを感じること、ありませんか?
いつもだったら頑張れるようなことが億劫に感じたり、つらかったり・・・
それは、とても大切な身体からの”サイン”です。
妊娠、出産への道のりの途中では、気持ちや身体に少し無理を感じながらもついつい頑張ることを優先し続けてしまうことがあるも知れません。ところが、「まだ頑張れるから・・」と「休息」をしないまま走り続けてしまうと、“疲れ”がどんどん積み重なってからだは疲弊し、通常なら健康を保つために体内環境を整えてくれる自律神経やホルモンの働きが悪くなって誤作動を起こし、体内環境のバランスがうまく取れなくなってしまいます。
そしてこれが長く続くほど全身に与える影響も大きくなります。
ケアルームで「疲れている」と言葉にされる患者様の多くは、からだが大変硬く、「緊張」を伴っておられます。
同時に呼吸はとても浅く、なかには「睡眠が深くとれていない」と訴えられる方もおられます。
◆「緊張」はいったいどうして起こってしまうのでしょうか?
それには「交感神経」という、ストレスに対抗するときに働く神経が深く関わっています。交感神経は、自分の意思とは無関係に自動的に働いてくれる自律神経の一つで、心臓の鼓動を高めたり呼吸を速めるなどからだを活動的にしますので、からだを動かすための筋肉は収縮するという反応が起こります。“緊張する場面で肩に力が入る”といった経験はありませんか?それはこの反応です。
よく訴えられる代表的な症状に“肩こり”“頭痛”がありますが、これらの症状も「緊張」から起こることが多く、長時間緊張状態が続くことで血液の流れが悪くなり、そこへ疲労物質が溜まって、痛みの神経を刺激していると言われています。また、血液の流れが悪くなると身体は冷えやすくなり、臓器などへも充分な酸素や栄養が与えられずホルモンの分泌不足など機能低下を起こしかねません。実は脳への血流が悪くなることで、不安が強くなったり、ストレスを感じやすくなるとも言われています。
◆ではどうしたら、緊張を和らげることが出来るのでしょうか・・・
それは、交感神経とは拮抗的に働くもう一つの自律神経、「副交感神経」の働きを高めることが大切になります。副交感神経は、食後の消化吸収を高めるときや夜寝る前などからだを「休息」させたり、エネルギーを充填するときに高まります。副交感神経の働きが高まっているとき・・ それは呼吸が深く落ち着き、硬くなっていた筋肉は緩んでいます。
◆副交感神経を高めるには・・
上にも挙げたように自律神経(交感神経と副交感神経)は、私たちの意思とは関係なく自動的に動いてくれる神経。つまり、スイッチを切り替えるように「自分で簡単にどちらか一方の神経を高めたり鎮めたり」と調整することが出来ません。・・ですが唯一、自分で簡単に自律神経をコントロールできる方法があります。それは、皆さんも毎日無意識に行っておられる“呼吸”です!
呼吸も普段は意識せずに行っていることですが、これはゆっくり息を吐いたり、吸ったりと意識して変化を付けることは可能ですよね。ゆっくりとした呼吸を意識することで、高まった鼓動が次第に落ち着きをとり戻し、時には、からだが緩んで眠たくなります。疲れている時は呼吸が浅くなりがちですが、意識して深い呼吸を行うことで「活動させる交感神経」を「休息の副交感神経」へと切り替えることができるのです♪
*オススメの呼吸法*
お腹を意識した「腹式呼吸」を行ってみましょう!!
1 イスに軽く座った状態で身体の力をふぅ~っと抜きます。
2 次に、下腹部をへこませながら「これ以上吐き出せない」というところまで口からゆっくり息を吐き切ります。
3 意識的にお腹を膨らませながら息を吸い、吸った時間の2倍以上になるようにゆっくりとまた息を吐きましょう。
この方法をおやすみ前に行うと寝つきが良くなり、ぐっすりと眠れます。また、夜中に目が冴えて眠れなくなってしまったときも是非やってみて下さい。何度か呼吸を繰り返しているうちにだんだん眠くなってくるでしょう。
また、アロママッサージも副交感神経を高めるとても有効的な方法です。やさしいタッチは、からだを温め滞った血液、リンパなどの循環を良くしますし、さらに、触れられる感覚が脳に安心感、幸福感を与え、乱れた自律神経やホルモンのバランスは本来の機能を取り戻しはじますので、治療と平行して定期的にご利用される方も増えています。
もしかしてわたし疲れているかも・・と思った方、アロマセラピーを体感しに是非ケアルームへお越しください。心地よい香りをご用意してお待ちしています。
◆5月は、副交感神経を高めてくれる精油をご紹介します。
今月の香り:マンダリン
温かい甘さとオリエンタルな香りを持つ柑橘系のマンダリンは心とからだを癒し、元気づけてくれます。成分には、香るだけでリラックス作用をもたらして副交感神経を高める”メチルアンスラニエート”が含まれており、イギリスでは「泣き止まない子供に用いる精油」として有名です。その他、マンダリンは腸の働きを活発にしたり、また、殺菌・抗ウイルス作用などが確認されています。疲れが溜まっているときは腸の働きが乱れてしまうことや、免疫力の低下が心配されます。今回ご紹介した呼吸法を行う際の”芳香浴”として、是非マンダリン精油をお試しください。
5月初旬には「香りの強化週間」として、皆さまへ”マンダリンの香り”のプレゼントを予定しています。香りはいつでも4階待合室内アロマケアルームカウンターでお試しいただけます。精油を用いたセルフケアについてもお気軽にご相談くださいね♪
◆ハンドマッサージイベントの日程です
5月5日(水)、14日(金)の2日間 ※両日とも終日行います。
所要時間は10分程度ですので、診察や検査待ちの時間を利用して是非いらしてください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしています。
◆ 今月のブレンドオイル
5月は、マンダリンとローズウッドとレモンをブレンドしています。気持ちをのんびりとさせてくれる温かい香り、
このブレンドオイルを使ってゆっくりとマッサージしていると、緊張からグッと力の入っていた肩や足・腕、さらに心もゆるんで楽になるでしょう。こちらのブレンドオイルはライフタッチ受付カウンターに置いています。是非お試しにいらして下さい。
ホリスティックケアセンター「ライフタッチ」
プロフェッショナルアロマセラピスト 阿江 未也子