はなぶさコラムス
遺伝的要因から不妊のカウンセリングを行う遺伝カウンセラー、心の専門家である心理カウンセラーからお届けするコラムです。 遺伝カウンセリング、心理カウンセリングの予定はこちらからご覧頂けます。
6月19日(木)に第55回『英の輪』を開催いたしました。
今回のテーマは『夫婦や家族での治療の関わり』でした。
【話題に上がったこと】
(夫婦や家族にまつわる話題について)
・自分が一人っ子なので2人子どもが欲しい。
・結婚した当初はすぐに子供を授かれると思っていた。
・夫から治療はあと一回にしようと言われているので、体調が万全な時に治療したいと望んでいるが、そのプレッシャーのためになかなか今後の治療に踏み切れないでいる。
・胚盤胞まで待つのは「賭け」。体外受精のことを夫はギャンブルみたいだなと言っていた。
(仕事について)
・治療のために仕事を休ませてもらうことがストレスになる。
・休んでしまうことを他の社員に「すみません」ということすら疲れてしまった…
・治療がうまくいかなかったとき凹むので、働いていた方がその辛さを紛らわすことができる。
・仕事と治療の両立は難しい。
(治療について)
・子宮卵管造影検査をして不妊原因がわかった。
・体外受精を勧められてもすぐには決心できない。
・妊娠していなかったときショックで治療を休みたいと思ったけれど、やっぱり治療のことが気になるので治療を継続することにした。
・(採卵後)こんなに受精しないものなのかと思った。
・受精の確認の電話は受験発表の時みたいにドキドキしてお腹が痛くなる。
・移植当日にキャンセルになってショックだった。
・卵を貯めておけば、移植はいつでもできる。
・貯卵がないので焦る。
・ネットなどで情報が溢れすぎているので、卵の質をよくするために何をしたら良いのかわからない。
・身体には運動が良いと思う。
・当事者にしか治療にまつわる悩みや辛さは分からないと思う。
・今の時点で頑張っていないと後悔すると思う。
・体外受精は他の人工授精などの治療に比べたら断然費用が高い。
・助成金だけでは足りない。
(当院について)
・どの先生を選んだら良いのか迷う。
・できたら一人の決まった先生に診察してもらいたいなー。
・聞きたいことをメモしたものを診察で先生に渡している。
・漢方外来で処方された漢方が身体に合っていると思う。
★患者様の声 アンケートから
「あなたのイメージすることやお考えを自由にお聞かせ下さい。」
◎あなたにとって夫婦とは…
・協力し合い、よきパートナー
・他人なのでぶつかり合うけど、頼りになる存在
・家族になること
・自分の一番の理解者
◎あなたにとって子どもとは…
・夢かな
・自分より大切な宝
・大切な存在
・未来
◎あなたにとって家族とは…
・大切なもの
・居場所
・大切な存在
・一番の味方
【まとめ】
今回は『夫婦や家族での治療の関わり』についての話題に留まらず、参加してくださった方々には、今までの治療のことやそれにまつわる思い、そして今現在切実に感じていらっしゃる思いや悩みなどお話をしていただきました。今まで生きて来られた人生や価値観、年齢、今置かれている状況など皆それぞれです。が、子どもをなかなか授かることができないことに対する理不尽な思い、そして子どもを授かりたいという切実な願いは皆さん一緒です。
今回の『英の輪』では、ご自分の抱えてらっしゃるとても大切な思いを皆さまに語っていただけたと思います。その話を聞かれた他の参加者の方も、他者の思いを自分の中に思い巡らせて、新たな発見へとつながったのではないでしょうか。
同じ悩みを共有することで、心を休めてみませんか?
当日参加大歓迎ですよ~(^O^)
看護師・遺伝カウンセラー・心理士ともお待ちいたしております。
治療がちょっとしんどいかな・・
こんな時みんなどうしてるんだろう・・
みんな・・気持ちは同じです(*^。^*)
『英の輪』で、みんなでお話ししましょう。
これからも『英の輪』がみなさまにとって心温まる場となりますように・・・(*^_^*)
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
看護師 豊 和美
遺伝カウンセラー 庵前美智子
心理士 金子 裕美・石橋 恵