英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第46回 受精卵の凍結保存技術がもたらしたもの(2010年3月)

体外受精では、受精卵が複数個できることが多くあります。子宮に移植する受精卵は1個ですので、いくつかの受精卵が余る事になります。そこで、この余った受精卵を保管できれば、ということで開発されたのが凍結保存技術です。妊娠できなかった時にこの凍結しておいた受精卵を融解して移植することでチャンスが広がります。受精卵の凍結保存にはもう一つメリットがあります。例えば、37才の時に体外受精で妊娠された方が、42才になって二人目を欲しいとお考えになったとします。この37才の時の受精卵があれば、この受精卵で妊娠できるチャンスがあります。女性の年齢とともに、体外受精での妊娠率は低下し、染色体異常や流産のリスクが高まりますので、37才の時の受精卵があることはメリットが沢山あります。凍結保存することで、生まれてくる赤ちゃんに悪影響があるのでは?とご心配される方もありますが、すでに多くの赤ちゃんが凍結受精卵から出産されている現在、そのようなご心配は無い事がわかっています。

院長 塩谷雅英

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