英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第43回 化学流産について(2009年12月)

妊娠判定は陽性となるものの、その後超音波検査で子宮の中に胎嚢(赤ちゃんが育つふくろ)を確認できる前に流産となることを化学流産といいます。自然妊娠の場合でも月経がやや遅れてきた場合、あるいは妊娠判定キットで反応がでたものの、その後数日後には反応が消えてしまい生理がきた場合など、化学流産であった可能性があると考えられます。また、体外受精をされ、胚移植後の妊娠判定日に血液検査にてhCGという値が高くなり、妊娠という診断になったものの、超音波検査で胎嚢確認前に数値が下がる、などの場合も含まれます。

化学流産は妊娠成立後のごく初期の流産と考えています。よって、当院では2回以上続けば、不育症の可能性があると考え、不育症検査をおすすめし、異常が判明すればその治療を開始していきます。
不妊治療をされている方にとっては、並行して不育症治療も必要となってくる可能性もありますが、妊娠反応がめでたく陽性となった患者様が、無事出産までたどりつけますよう、不育症治療の面からもサポートさせていただきたいと考えています。

医師 松本由紀子

診察ご予約は
こちら
さんのみや診療予約
loading