はなぶさコラムス
不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら
まぶしい太陽、入道雲、せみの声、夏まっさかりですね。けれど汗をかくのは嫌、冷房のきいた部屋で涼しく過ごしたい、アイスクリームを食べたり冷た~い飲み 物をゴクゴク飲みたい!でもちょっと待って!身体を冷やすと肩こりや腰痛、生理痛、めまいなど様々な不定愁訴を引き起こすことを皆さんは御存知ですよね。 また冷えは不妊を招く大きな要因とも言われています。冬場の手足の冷えは感じていても、実は腰や下腹部の冷えはなかなか自分では気付かないもの。無防備に 冷房の中で過ごし身体を冷やす食物を食べていると、いつのまにか子宮や卵巣を冷やしてしまいます。また人間は自律神経によって体温を一定に保っているの で、イライラ・不安など自律神経の乱れも体温調節を妨げ、冷えを招きます。
リラックスして深呼吸をゆっくり繰り返してみて下さい。身体の先までじわっと温かくなってくるのを感じてみましょう。血液は身体のエネルギーの素になる栄養 素や酵素、ホルモンなどを運んでいます。血行が良くなるとそれらが体中に行き届くので、子宮内膜も着床に備えたフカフカな状態に導きますし、脳下垂体から 分泌されるホルモンが卵巣にうまく届くと、排卵にもよい影響を及ぼします。さらに、血行がよくなることで細胞から漏れ出した老廃物を回収するので、一過性 の浮腫みも改善することができるのです。
では、そんな冷えや浮腫みを改善する方法をご紹介しましょう。
① 半身浴で身体の芯から温めましょう。お好きな精油を5滴までコーヒーフレッシュやミルクなどに溶かし、お風呂に入れてみてください。とてもリラックスでき るので、ゆっくりお湯につかることができます。精油の中には皮膚刺激になるものもありますので、詳しくはナチュラルフローラスタッフまでご相談下さいね。
② 身体の熱は主に筋肉で産生されますが、その70%がついている下半身の筋肉を鍛えることが有効です。特に足の筋肉は心臓から送られた血液を全身に戻すポンプの役割を果たしているので、ウォーキングなどで鍛えるとよいですね。
③ 身体の内側から改善するようにも気をつけたいものです。本来トマト・レタス・大根等の夏野菜や、バナナ・スイカ等の果物、コーヒー・緑茶や甘いデザート は、身体の熱をとり夏の暑さをしのぐ食物です。しかしそれに偏らないよう、身体を温めるごぼう・人参・レンコン・しょうがなどの根野菜や、わかめ、ひじ き・味噌・ごまなども併せて摂るとよいでしょう。また血行を良くするビタミンEやエネルギーとなり身体を温めるタンパク質、酸素を運ぶ鉄分、鉄分吸収を助 けるビタミンCなども冷えの予防に効果的です。
ビタミンやミネラルが不足すると、自律神経が乱れやすくなります。今月のお勧めコーディアルのネトルは、鉄分・ビタミンCを豊富に含み、血液の浄化にも役立ちます。体質改善に是非お勧めします。
さて、今日は冷えや浮腫みに効果を発揮してくれる精油をご紹介します。染みとおるようなスパイシーな香り、ヒノキ科のサイプレスです。ゴッホの絵に出てくる 糸杉と言えばご存知の方も多いのではないでしょうか?落ち着いた木の香りが心のバランスをとり、安定させてくれるでしょう。αピネンという成分が血行を促進して冷え性を改善、マヌールという女性ホルモン様の成分が、ホルモンバランスも整え生理痛を緩和します。血液循環を促すマジョラムやカルダモン、ブラッ クペッパーなどとブレンドして、セルフマッサージしては如何でしょうか?またグレープフルーツと合わせると、グレープフルーツのヌートカトンが脂肪を溶解 し、サイプレスの収斂作用(水溜りを静脈に回収)が肌を引き締めるので、肥満やセリュライトにも効果があります。妊娠線の予防にもなりますよ。
赤ちゃんは暖かく居心地のよい子宮の中で育ちます。この夏は是非、身体と心を温かく保つよう心がけてみて下さいね。
英ウィメンズクリニック4F待合室内、ナチュラルフローラにてお待ち致しております。
アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」
AHCP認定プロフェッショナルアロマセラピスト
吉岡 百合子