英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第42回 インフルエンザワクチンについて(2009年11月)

これから妊娠をお考えの方や現在妊娠中の皆様はインフルエンザワクチンを接種しても良いのかどうかお悩みかと思います。インフルエンザワクチンは、鶏卵を使ってウイルスを増殖させた後にこのウイルスを壊して断片化し、不活化して作成されます。新型インフルエンザも同様です。従いまして、インフルエンザワクチンそのものは安全なものとなっており、これから妊娠をお考えの方や妊婦さんも接種可能です。妊娠中にインフルエンザに罹患すると症状が重くなりがちですので、インフルエンザワクチンの接種を受けておいた方が良いと思います。ただし発熱しているときや卵アレルギーのある方は注意が必要です。一方、風疹ワクチンには、弱毒化してはいるものの生きた風疹ウイルスが含まれていますので、接種前後は2カ月以上の避妊が必要ですし、お腹の赤ちゃんへの影響を考慮し妊婦さんは受けることができません。この風疹ワクチンのように生きたウイルスを含んでいるものは生ワクチンと呼ばれます。ポリオワクチン、はしかワクチン、おたふくかぜワクチンも生ワクチンです。

院長 塩谷雅英

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