漢方・ヨガ・アロマの部屋

新緑の美しい季節になりました。色鮮やかな木々を見ていると、心が満たされていくようです。自然がもたらしてくれる安らぎを、思う存分体に取り入れたいものですね。今回のコラムを担当させていただきます吉岡です。宜しくお願い致します。

さて、アロマセラピーって実際どんな効果があるの？癒し？と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか？アロマセラピーには香りの心理的効果や精油の薬理効果、タッチの効果等がありますが、今回はその中でも香りの効果について少しお話したいと思います。

イライラで眠れない、落ち込んで辛い・・・誰にでもそういう時がありますよね。そのような精神的動揺、生活環境の変化は脳の視床下部が感じ取り、自律神経が バランスを崩してしまいます。さらに視床下部のすぐ下にある、ホルモンの分泌を担っている下垂体にも影響して身体にもダメージを与えてしまいます。本来女 性の身体は、※「卵子が完全に発育を遂げるためには、視床下部や脳下垂体からのホルモンと、卵巣からのホルモンの分泌が必要になります」。ところがストレ スを感じるとその分泌がアンバランスになり、きちんと働いてくれなくなるというわけです。そんな時精油の香りを嗅いで、脳の扁桃核でいい香りだなと判断さ れると、視床下部を刺激し自律神経やホルモンバランスを整えるよう働きかけ、自己免疫力を高めてくれるのです。本来のご自分の体と心を健やかに保てるよう に、是非ナチュラルフローラでお好きな香りを見つけて心地よいひと時を過ごしてみて下さい。

さて、今日は爽やかな季節にお勧めのグレープフルーツの精油をご紹介します。この精油は腸の動きをよくするｄリモネンという成分により便秘を改善し、脂肪を 分解燃焼してくれるヌートカトンによりセリュライト（脂肪が代謝されず残った脂の塊）を軽減してくれるので、ダイエット効果が期待できます。
月経前や妊娠中、更年期の不快感にもお勧めです。また収斂作用があるのでベースオイルに希釈して毛穴の開きやたるみなど、お肌のお手入れにも使用できます。ただ、光毒性があるので太陽の光にあたることは厳禁です。日中のご使用は避け、夜のお手入れのみにして下さいね。
こんな時にもグレープフルーツは味方になってくれます。自信を失っている時や、落ち込んだ時には、気持ちを楽にしてくれるでしょう。ところで、βエンドル フィンという脳内ホルモンをご存知ですか？これにはモルヒネの50倍もの鎮痛力があり、多幸感をもたらすと言われ、出産時などはこの分泌により女性は陣痛 に耐えられると言われています。グレープフルーツやチョコレートにはなんとこの幸せホルモンの分泌を促進する作用があるんですよ！

このように女性にとって大変嬉しく味方となってくれる精油ですが、ご使用に際していくつか注意点がございます。詳しくはナチュラルフローラスタッフにお尋ね下さい。
では、グレープフルーツの精油を使ったセルフケアをご紹介しましょう。腕や脚をちょっとひねると、モコモコっとした脂肪が見えて気になる方、いらっしゃる のではないでしょうか。これがセリュライトです。そんな方はグレープフルーツ・サイプレス・オレンジなどをベースオイルにブレンドして、膝や肘の裏側、足 の付け根、脇の下などのリンパ節に向けて老廃物を流すようにマッサージするとよいでしょう。ナチュラルフローラでは精油の他、セルフマッサージ用のブレン ドオイルもお作りしていますので、お気軽にスタッフにお尋ね下さい。
また、コーディアルのハーブティも各種取り揃えております。今月のお勧めはスプリングネトルです。ビタミンＣ・ミネラル･鉄分を豊富に含み、血液をサラサ ラにしてくれます。花粉症やアレルギー症状にもお勧めですし、生理痛の緩和なども期待できます。是非お試し下さいね。
英ウィメンズクリニック４F待合室内、ナチュラルフローラにてお待ち致しております。

※英ウィメンズクリニック院長　塩谷雅英先生著　「まんがで読む不妊治療ガイド　赤ちゃんがほしいあなたへ」P.28：㈱小学館発行　より

アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」
AHCP認定プロフェッショナルアロマセラピスト
吉岡　百合子