はなぶさコラムス
不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら
バラの花びらに鼻をうずめ香りを吸い込むと、何とも言えない幸福感に包まれます。バラの香りを毎日嗅いでいる人は美しくなると聞きますね。バラは心にもお肌にも女性特有の身体の悩みにも強い味方になってくれます。心身に豊かさをもたらすバラの精油について少しだけお話したいと思います。
ブルガリアの「バラの谷」では5月中旬から6月中旬にかけ、神の愛の象徴とされるダマスクスローズの収穫期を迎えます。早朝、まだ日の昇らないうちに、 朝露に潤ったピンク色の芳しい花びらが手で摘み取られます。摘みたての花びらを原料に、ローズオットーと呼ばれる甘く繊細な香りの精油が抽出されます。 ローズオットー1滴を得るには、なんと50本から60本ものバラの花が必要となります。非常に高価な精油です。
精油1滴にバラの効能がぎゅっと詰まっています。お風呂に1、2滴落としてクレオパトラのバラ風呂気分にひたってみてはいかがでしょうか。シミやしわを予防して、若々しくなめらかでハリのある白い肌へ導きます。体液循環を促進し便秘やむくみを改善してくれます。特に女性の生殖器官に働きかけてホルモンのバ ランスをとり子宮を強壮、また香りは感情のバランスをとるので、月経不順や月経痛、月経前緊張症、不妊症、不感症、更年期の症状に効果的です。
ローズの香りは催淫作用が高く評価され、心身の緊張を緩めてのびやかな感情を引き出し、女性にも男性にも自信と魅力を与えます。また男性の生殖器の機能 向上も。ほのかなローズの香りをまとえば、安らかな眠りが期待できます。香りの穏やかな鎮静作用と抗鬱作用は大人にも子供にもストレスからくる諸症状に対 して有効です。特に慰安作用はローズの特徴で精神的なショック、悲嘆、嫉妬、冷えた感情からくる痛みを緩和し立ち直る支えとなってくれます。
お花は人に命をあげて枯れてゆくと江原啓之さんがおっしゃっていました。バラの生き方や精神も精油を通して人に伝わるのでしょうか。私自身も不調からの回 復をバラの精油に支えてもらった1人ですが、ケアルームでバラの精油を用いた時「怒りや悲しみが穏やかになった」「自分も人も愛おしく思える」「優しくな れる」「生き方を変えたい」などの言葉が笑顔と共にかえってきます。精油にはバラが自生する為の効能だけではなく、人の心の深い傷を母のように抱きしめて 活を与えることのできる慈愛が生きているのでしょう。
自らへのリラックスや愛情を忘れたり拒んでしまうという方をたくさんお見かけします。ローズは愛することも愛を受け取ることをも可能にしてくれます。頑 張っている自分へのごほうびに、ローズの香りのアロマトリートメントをおすすめさせていただきます。
あの美しい姿を液体にかえ、私たちの命に潤いを与えてくれていることにいつもいつも感謝です。
AHCP認定プロフェッショナルアロマセラピスト
小泉 和代