英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第26回 体外受精と顕微授精について (2007年3月)

今回のコラムでは受精の2つの方法である、体外受精と顕微授精について取り上げます。体外受精とは、体外に取り出した卵子と精子を一晩シャーレの中で一緒に しておき、受精を待つ方法です。顕微授精とは、顕微鏡で元気な精子を1個選び、この精子を非常に細い針で卵子の中に注入する方法です。受精率は体外受精で およそ70%、顕微授精ですと80%となります。どちらの方法を選択するかは通常は精子の状態で決められます。精子の状態が良い場合には、体外受精を、精 子の状態が悪く体外受精では受精を期待出来ない場合には顕微授精をお勧めしています。ただし、精子の状態によっては迷う場合もあります。この場合には、卵 子を2つのグループにわけて一方を体外受精、一方を顕微授精とすることもしばしばです。患者様によっては、体外受精では良い受精卵が育たないけれども、顕 微授精をすると良い受精卵が育つ方もあります。また、この反対の例もあります。治療が奏功しない場合には受精の方法を変えてみることも選択肢となります。

執筆:院長 塩谷 雅英

診察ご予約は
こちら
さんのみや診療予約
loading