英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

カウンセラー・ナースコラム

はなぶさコラムス

遺伝的要因から不妊のカウンセリングを行う遺伝カウンセラー、心の専門家である心理カウンセラーからお届けするコラムです。 遺伝カウンセリング、心理カウンセリングの予定はこちらからご覧頂けます。

遺伝:「パパナビ」その2(2009年9月)

出産までの10ヶ月間に、夫婦でたくさんのことを話し合い、助け合い、新たな夫婦関係が育まれていければ、夫婦の絆がより強く確かなものとなり、その後の育児や教育においても、よい連携ができる素地となり得ると考えられます。妻の体と心に起きている変化を、体験することはできなくても理解していただければ、妻にとっての心理的なサポートとなります。

 今回から、妊娠時期を9つの時期に分けて、その時々の体の変化と注意していただきたいところを簡潔にまとめていきます。妻の体の変化を大まかにつかんでいただき、夫婦での子育ての助走となれば幸いです。

☆妊娠4~7週(2ヶ月)
 当院の患者様の多くは、この時期に妊娠がわかることでしょう。尿検査や血液検査で着床のサインが見られた後、超音波で胎のうが確認されます。7週ごろには心拍もみえてきます。受精卵に収められていた遺伝子が活発に働き、胎芽から胎児へと劇的な形態の変化が始まります。からだの基本的な形が作られる時期を“器官形成期”といいますが、この器官形成が最も盛んな時期ともいえます。器官形成期だからこそ、お薬やレントゲンなどに対する“過敏期”となるのです。

この時期の妊婦の自覚症状として、吐気、食欲不振などの“つわり”が始まるケースもあります。ちょっとした出血のある方もいるようです。

 流産する可能性が高い時期ですので、突然の激しい腹痛や出血は危険なシグナルです。ただ、妊婦ができることは、医師の指示を仰ぐこと、安静にすることくらいです。この時期の流産の多くは、受精卵の問題であることが多く、どんなことをしても防ぐことができないものが多いのです。残念ですが、いたし方のないこと、と考えるほかありません。誰のせいでもないのです。ご自身を責めないでいただきたい、と切に願っています。

参考文献:PaPa Navigation Book ㈱赤ちゃんとママ社

遺伝カウンセラー 松田圭子

診察ご予約は
こちら
さんのみや診療予約
loading