英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第2回 「冷え」について(2004年7月)

本格的な夏がやってきました。皆さん、お元気ですか?
今年の梅雨はとても蒸し暑かったので、職場や自宅でずっとクーラーをつけていたところも多かったと思いますが、体調をすでに崩してしまった方はいらっしゃらないでしょうか?
女性にとって、「冷え」は万病の元。なのにこのごろの日本人の生活環境は、その「冷え」を増強させてしまっています。
「冷え」とはどういう症状かといいますと、手・足の先が冷たくなる、おなかが冷たくなる・・・どれも血管が収縮して温かい血液が体のすみずみまで行き渡ら なくなっている状態です。当然、血液にのって運ばれる栄養分やホルモンなども体中に行き渡らなくなると考えられます。ですから、体調が悪くなってしまうの ですね。
クーラーの効いた部屋に長時間居る、素足にミュール、キャミソール、へそだしルックなどはみんな体を冷やします。不妊治療をうけていらしゃる方、生理痛
で悩まれている方は特にさけていただきたいことです。
また、夏の暑い日にお刺身を食べながら、キンキンに冷えたビールをぐぐっと・・・あぁ、幸せ!と感じてしまう瞬間ではありますが、こんな体に悪いことを平気でしてしまうのは日本人だけのようです。中国では生の魚はほとんど食べませんし、ビールもキンキンに冷やしたりしませんので、日本人はあんなに体を冷やすことをして、夏に体調を崩さない方が不思議だと言われているそうです。欧米でも、ビールはややぬるいところが多いですよね。
さて、気をつけていたつもりでも、体が冷えて体調を崩してしまった時にはどうしたらよいでしょう。おすすめは半身浴。38度までのぬるめのお湯にゆっくりつかって体を芯から温めましょう。そしてこんな時に効く薬が漢方薬にはあります。クーラー病には五苓散という体の水分のバランスを整える作用のある薬が良 いとされています。五苓散をベースにしている当帰芍薬散や柴苓湯も効きます。これらの薬はいずれも妊娠中の方にも飲んでいただけます。そのほかに、寝冷えをしてしまったら体の奥から温める真武湯、夏の下痢には柴苓湯がよく効きます。
「冷え」は万病の元であり、生活習慣によって良くも悪くもなります。暑い夏も、体の奥まで冷やしてしまわないよう、皆さん気をつけましょうね。

 

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