はなぶさコラムス
遺伝的要因から不妊のカウンセリングを行う遺伝カウンセラー、心の専門家である心理カウンセラーからお届けするコラムです。 遺伝カウンセリング、心理カウンセリングの予定はこちらからご覧頂けます。
こんにちは。
2月より心理カウンセリングを担当している西川です。
皆様は「カウンセリング」にどんな印象をお持ちでしょうか?
「カウンセリングを受けると劇的に変化して別の自分のようになれる」
「カウンセラーは相手の心の中をすぐに見破ることができ、それを教えてくれる」
「どうしたらいいのかアドバイスをくれる」
など、さまざまな印象をお持ちのことでしょう。
どれも全くの的外れではないけれども少し違うように思います。
何らかの変化が起こることはあるかもしれません。
気づいていなかった思いに気が付くことが出来るかもしれません。
こうすればいいのだ、と思いつくこともあるでしょう。
いずれもカウンセラーから一方的に「与える」ものではなくて
ご本人の力であると思うのです。
カウンセリングではあくまでも来られた方の力を信じ、
尊重していきたいと思っています。
「先に立って道案内をする先導者」ではなく、
「一緒に歩く同伴者」のようにお話を聴いていきたいと思っています。
「誰かに話したいなぁ、でも友達にはちょっと」
「相談というほどのことでもないけれど話を聴いてほしい」
など相談内容はなんでも結構です。
「何を聞かれるの?!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
言いたくないことはもちろん黙っていてもかまいません。
もやもやとした気持ちを話すだけでも気持ちが楽になるものですよね。
不妊治療は、期待や落胆を繰り返すこともあり、不安や葛藤を抱え込みやすく、
本人が思っている以上に心が疲れてしまっていることもあるように思います。
もちろん、直接治療とは関係のないことももちろん、気軽に相談してください。
少しでも皆様が楽な気持ちで過ごしていただけるようなお手伝いがしたいと願っています。
臨床心理士 西川香代子