英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

胚培養スタッフより

はなぶさコラムス

当院胚培養スタッフからお届けするコラムです。一般の治療ではなかなか見えにくい部分をお届けしています。

最新技術を用いた治療法2 (オーサイト イメージング システムについて)

OosightTM Imaging System(オーサイト イメージング システム)を用いた顕微授精について

顕微授精は通常、模式図(左)のように成熟卵子の第一極体を12時もしくは6時の方向にあわせて固定し、3時の方向から精子を注入します。これは核分裂に重要な紡錘体が第一極体の近くに存在することが多く、この紡錘体を傷つけずに精子の注入を行うためです。しかし模式図(右)のように第一極体から離れた位置に存在することがあります。そのような卵子に通常の顕微授精を施行すると紡錘体を傷つけてしまう恐れがあります。紡錘体はOosightTM Imaging Systemを用いることではじめて可視化でき、紡錘体の位置を確認しながらの顕微授精が可能となります。実際、複数回顕微授精を施行しても良い結果が得られていない場合、OosightTM Imaging Systemで紡錘体の位置を確認しながらの顕微授精を行うことで、受精率の向上や胚発生の改善が期待でき、良い結果につながる可能性が高くなります。

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成熟した卵子の模式図

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