英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第17回 DHEAについて (2006年6月)

今回は卵巣・卵子の若返り法として最近注目されているDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)についてお話します。一般的に女性の卵巣は37才頃までは ゆっくりと老化し、38才を過ぎるとそのペースが加速していきます。特に卵巣の中に蓄えられている卵子(原始卵胞)の残りが25000個以下となると妊娠 力が急速に低下するものと考えられ、1000個以下になりますと閉経を迎えると言われています。従来、卵巣の老化に効果的な治療法は殆どなかったのです が、近年サプリメントの1種であるDHEAが有効との報告が相次いでいます。体外受精で卵子が1個しか育たなかった43才の女性がDHEAを摂取したあと には10個以上の卵子が育ったという例も報告されています。DHEAが卵巣の若返りに有効であるメカニズムはまだはっきりとした解明されていないのです が、男性ホルモン、ひいては女性ホルモンの原料として利用され、これらのホルモンの状態を改善するためである可能性があります。DHEAが卵巣の若返りに 十分な効果が得られるためには4カ月を必要とします。

執筆:院長 塩谷 雅英

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