はなぶさコラムス
遺伝的要因から不妊のカウンセリングを行う遺伝カウンセラー、心の専門家である心理カウンセラーからお届けするコラムです。 遺伝カウンセリング、心理カウンセリングの予定はこちらからご覧頂けます。
8月19日(木)に第10回『英の輪』を開催いたしました。
テーマは「周囲の理解」でした。
話題になったのは…
・治療の経験者にでも理解してもらえない。治療の経過も人それぞれで、理解してもらうことは難しい。
・仕事を休むことを周囲が理解してくれても、自分が気を遣ってしんどい。
・同じ言葉でも言って欲しくなかったり、言って欲しかったりする。
結局は受け取る自分の気持ちしだいと思う。
・相手に悪気はないというのは分かっているが、嫌な気持ちになってしまう。
・子どもがいないことで従来の友人との間にも壁を感じてしまう。
・不妊治療を特殊なものと見られているよう。自分は気にしていなくても周囲に気遣われているように思う。
周囲の方の何気ない言葉にも落ち込んだり、嫌な思いをされている方が多いと改めて感じました。
「誰が悪い」と言えないからこそ、辛い思いをされているようにも感じました。
「周囲の理解」というテーマへの解答は出ませんが、同じ思いを共有することで、少しでも気持ちが楽になっていただけたのではないかと思っています。
これからも『英の輪』が、少しでも皆さまの力になればと心より願っております。
多くの方のご参加を次回もお待ちしています。
今回、暑い中をご参加いただいた方々、ありがとうございました。
臨床心理士 西川香代子