英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第11回 香りが美女を創る!? (2006年1月)

絶世の美女クレオパトラといえば「その鼻がもう少し低かったなら、歴史は変わっていたであろう」というパスカルの言葉で有名ですよね。彼女には香りに関する様々な逸話が残っているのをご存知でしょうか?今回は香りにまつわる歴史の中で最もゴージャスな女性エジプト・プトレマイオス王朝最後の女王クレオパト ラ(紀元前69~30年)のお話をしたいと思います。

当時のエジプトは首都アレキサンドリアを中心に香料の取引で賑わう香料文化の最先進国でした。そのシンボル的存在のクレオパトラは自分専用の香料工場を 持っていたといいますから、この上なく贅沢なお話ですよね。そんな彼女ですから日常生活でも惜しげもなく香料を使っており、毎日バラの花びらをたっぷり浮かべたお風呂に入り、バラの香油でマッサージをして、シベットやアンバーグリス等の動物性香料を塗りこみ、仕上げにキフィという練香をつけていました。そ の香りはかなり濃厚だったのでしょうね、それはそれはセクシーで後を引く香りだったようです。さらに自分の寝室には何十センチもの厚さのバラの花を敷き詰めていたとか…。なんとクレオパトラが1回に使用した香料は現在の日本円にすると20万円に相当するそうですから、驚きですね!

クレオパトラは英雄たちとの恋愛の場面でも香りをふんだんに使い、彼らを虜にしたそうです。かのシーザーとの出会いでは、芳醇な香りをまとった身体を絨毯 に巻き込んで献納品として部屋に入り込み、その奇抜な才知と美貌で彼を魅了しました。またアントニウスとの出会いでは、船で入港する際にクローブの香りを 漂わせ、会見の部屋にはバラの花を敷き詰めるという豪華な演出で彼の心を射止めました。クレオパトラの魅力の秘密はやはり"香り"だったのかもしれません ね。

歴史を動かすほどの美女と言われたクレオパトラですが、実はそれほど美人ではなかったという説もあるようです。それが真実なら、彼女のまとった香りには何か 神秘的な魅力があり、その香りによって絶世の美女クレオパトラは創り上げられたのかもしれません。さあ、みなさんもクレオパトラのように大好きな香りを身 につけて、美しさに磨きをかけてみませんか?

*執筆*
アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」
アロマセラピスト
板野 泉

 

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