英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第10回 タッチの効果(2005年12月)

アロマセラピーの香りについて、いくつかお話をさせて頂きましたが、もう好きな香りは見つかりましたか?今回はもう一つのアロマの大切な部分であるタッチ の効果についてお話ししていきましょう。アロマセラピーというと「香り」のイメージが強いようで、意外にアロマセラピーでマッサージをすることを知らない 方も多いようです。

マッサージで肌と肌が触れる事は、人間が健やかに生きるためにとってとても大事なものなのです。香りと共に心と身体にどんな働きをしてくれるのか? そんなタッチの効果についてお話をさせていただこうと思います。

歴史を通じて、「触れる」ことにまつわる神秘的な癒しがあったことは、中国・エジプト・タイの壁画や絵画が物語っていますし、キリストが「手を置いた」という癒しの記述からも、癒しのパワーは触れることから生じてきたのがわかります。 

不思議なことですが、落ち込んでいる時肩をポンッと叩いてくれたり、頭をなでてもらったり、痛いところをさすってもらったり・・・ そんな時言葉以上に心を埋めてもらえた経験はないでしょうか?

タッ チは心地良い刺激というよりは、生きていくために必要なものなのです。と言うと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、例えばふれられたり、抱き締めたり、抱 かれることのなかった赤ちゃんは愛情遮断小人症といって、成長に障害を起こして、重症だと長く生きられいなこともあるそうです。又逆に、身体的な触れ合い は、寿命を延ばし、医者通いを減らすこともわかっています。

ふれるという感覚の一番古い経験は、子宮でふれた母親の身体の温もりだそうです。 そこから安心や安全といった感情が脳に伝わり、身体の代謝とホルモンに変化を起こし成長してきているのです。

「ふ れる」ことには、そういった温かく深いメッセージも身体の中に記憶されていて、私たちが本当に必要としているものを満たしてくれるのかもしれませんね。  私たちの身体や心は言葉だけでは癒されません。持って生まれた自分を癒す本能が刺激される必要があるのでしょう。それがタッチで可能になるのです。辛いことの多い大人になった今でも、誰かに愛情を持ってふれられ、生きるエネルギーをもらうことが、必要なのでしょうね。

*執筆*
アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」
AHCP認定プロフェッショナルアロマセラピスト
末永 喜子

 

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