妊娠を考えておられる方は、葉酸を摂取したほうがよいという話はよく知られています。葉酸を必要量摂取することによって、胎児の先天性異常の一つである神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させることができるからです。受精後約1ヶ月で胎児の神経管は形成され、この時期までに十分な葉酸を摂取していることがリスク低減に繋がるため、妊娠の1ヶ月以上前からの摂取が望ましいとされています。
葉酸は熱に弱く、水にも溶けやすいため、調理で簡単に減少します。必要量を食事で摂取することは難しいため、サプリメントでの摂取をお勧めいたします。
妊娠前からサプリを摂取されている方は400µg/日の摂取で良いですが、妊娠と分かってから摂取を始められる方は一日800µg/日を目安に摂取するようにしてください。
不妊治療中の皆さまには、既に葉酸サプリを摂取されている方も多いと思います。もし摂取がまだでも、今からでも遅くはありませんので、医師にぜひご相談ください。