はじめまして。私、村田純江と申します。
2004年4月より、英ウィメンズクリニックで勤務しています。
今回、当院のホームページをリニューアルするにあたり、塩谷院長よりこの「部屋」の管理をおおせつかりました。
今年で医師になって10年目。やっと見えてきたものもありますし、まだまだ未熟で見えていないものもたくさんある。そんな女医の眼から見た臨床のこぼれ話を“月1回のペース”で御紹介していきたいと思っています。

第5回/平成17年3月 ● 補中益気湯について

 患者様にお出しする漢方薬を自分でも試してみることが多いのですが、最近気に入った処方を御紹介してみたいと思います。

 当院では男性不妊の方によくお出しする補中益気湯という処方がありますが、これは基本的には体力のない人(虚証)向けの処方です。胃腸の機能を高めることによって気を補う作用があります。胃腸があまり丈夫ではなく、食後に眠くなってしまうような方に飲んで頂くと、すごく元気が出ます。私はまさにこの「食後に眠くなる」タイプで、夜食事をしてしまうとその後もう一仕事ができず、困っていましたが、補中益気湯を飲むようになって、この「食後の眠気」がなくなってきました。そして、ここ一年ほどはアルコールを飲むと、数年前にはなんともなかった量で気分が悪くなるほど酔ってしまうため、ほとんど飲まないようになっていたのですが、補中益気湯を飲んだ後には、悪酔いしなくなり、楽しくワインが飲めるようになりました。

 男性不妊の方で、体力があり、やや筋肉太りで血圧高めの方(実証)には、この補中益気湯は効果が期待出来ません。体質的に合わないのです。このような方には、柴胡加竜骨牡蠣湯や八味地黄丸、牛車腎気丸等の処方が良いでしょう。

 漢方薬を飲むポイントは、できるだけ食前などの空腹の状態の時に飲むことです。それから、補中益気湯等のように、「○○湯」とつくものは、お湯に溶かした方が体内への吸収がよくなります。

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